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農業用ハウスの選び方と北海道での活用法

2025/03/24(Mon)

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はじめに

パイプハウスとは単管パイプ(外径48.6mm)を使用した構造物です。鉄骨資材をはじめ肥料や農機の高騰により鉄骨よりも低コストかつ鉄骨にも負けない強度が出るパイプハウスの需要が近年増え始めています。弊社では農業用ハウスから倉庫、地区舎など様々の用途で使用できるパイプハウスをご提案しています。この記事では農業用ハウスについて書いていきます。

パイプハウスの基本

パイプハウスとは、丸鋼管を骨組みとして使用し、その上にビニールなどの被覆材を張った構造物です。露地栽培と比較して、以下のような利点があります。

  • 気温や湿度のコントロールが可能
  • 風雨や雪から作物を守る
  • 病害虫の侵入を防ぐ
  • 栽培期間の延長が可能

パイプハウスは31.8mmから48.6mmまでの様々なパイプ径を使用し、農業用の小型ハウスから大型の施設まで、幅広いニーズに対応しています。

パイプ径の選び方

パイプハウスの強度と耐久性を左右する重要な要素がパイプの太さです。北海道の厳しい気候に耐えるためには、適切なパイプ径の選択が不可欠です。

31.8mm

一般的な農業・園芸などに使われるパイプ。軽量で施工性に優れる。

38.1mm

北海道ではあまり馴染みのないパイプ。バランスのとれた強度と経済性

42.7mm

38.1mmまでのハウスと比較したらこの径のパイプから施工できるハウスの大きさが変わります。雪の多い地域や大きサイズのハウスを検討している場合はこの径からのパイプをおすすめしています。

48.6mm

当社がお勧めしている径のパイプ。足場や仮設構造物などに使用されているパイプです。アレンジのしやすさや強度が出ます。

パイプ径の選定は、単なる強度だけでなく、将来の拡張性や経済性にも影響します。専門スタッフに相談し、あなたの農業スタイルに最適なパイプ径を選びましょう。

北海道でのビニールハウス活用のポイント

積雪対策

北海道の冬は積雪量が多く、ビニールハウスに大きな負担をかけます。以下の対策が効果的です。

  1. 適切なパイプ径の選択: 42.7mm以上のパイプを使用し、骨組みの強度を確保。
  2. 適切な間隔での設置: 積雪荷重を考慮した適切な間隔でアーチを建てる。
  3. 屋根の傾斜角度: 雪が滑り落ちやすい角度に設計。
  4. 定期的な除雪: 大雪の際は屋根の雪を落とす作業やハウス周りの除雪が必要。

風対策

北海道は強風の日も多いため、風に強いパイプハウス設計が求められます。

  1. 風向きを考慮した設置: 主風向に対して低い側を向けるよう建てる。
  2. 補強材の追加: 特に風の強い地域では追加の補強材を使用

断熱対策

厳しい冬の寒さから作物を守るための断熱対策も重要です。

  1. 二重被覆: 内側にもう一層のビニールを張り、空気層を作る。
  2. 保温カーテン: 夜間の温度低下を防ぐ。
  3. 地中熱の活用: 地中の温度を利用した暖房システムの導入。

メンテナンスの重要性

パイプハウスの寿命と効果を最大化するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

日常点検

  • ビニールの破れや劣化のチェック
  • パイプの腐食や変形の確認
  • 接続部分の緩みのチェック

季節ごとの点検

  • : 冬の間に発生した損傷の修理、ビニールの張り替え
  • : 換気システムの点検、遮光材の設置
  • : 冬に備えた補強、暖房設備の点検
  • : 積雪後の構造チェック、除雪作業

アフターケアサービスの活用

専門業者によるアフターケアサービスを利用することで、問題の早期発見と対処が可能になります。特にビニールの破損時には迅速な対応が求められるため、24時間対応のサービスを提供している業者を選ぶことをおすすめします。

コストパフォーマンスを高める工夫

パイプハウスは初期投資が必要ですが、以下の工夫でコストパフォーマンスを高めることができます。

リースの活用

資金に余裕がない場合リースプランを活用する方法もあります。初期投資を抑えながら、最新の設備を導入できるメリットがあります。

補助金の活用

農業関連の補助金制度を活用することで、初期投資の負担を軽減できる場合があります。地域の農業支援センターや専門業者に相談してみましょう。

長期的視点での選択

安価なパイプハウスは初期コストは低いものの、耐久性や機能性で劣る場合があります。長期的な視点で、メンテナンスコストや寿命も考慮した選択が重要です。

成功事例:北海道での活用例

事例1:トマト栽培農家の場合

札幌近郊でトマト栽培を行うA農園では、42.7mmパイプを使用した二重被覆のパイプハウスを導入。冬期間も栽培を続けることで、オフシーズンの高単価販売を実現し、年間収益が1.5倍に向上しました。

事例2:花卉栽培農家の場合

旭川市の花卉栽培B農園では、48.6mmの太いパイプを使用した大型ハウスを導入。豪雪地帯でも安定した生産が可能となり、道外への出荷量を増やすことに成功しました。

まとめ

パイプハウスは北海道の厳しい気候条件下でも、適切な選択とメンテナンスにより、農業の可能性を大きく広げる設備です。パイプ径の選択から設置方法、メンテナンスまで、総合的に考慮することで、投資に見合った効果を得ることができます。

EZOONでは、お客様の農業スタイルに合わせたパイプハウスの提案から、施工、アフターケアまで一貫してサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。あなたの農業の未来を、共に創っていきましょう。

よくある質問

Q: パイプハウスの平均的な寿命はどれくらいですか?

A: 適切なメンテナンスを行った場合、パイプ部分は20年、ビニールは8年程度が一般的です。ただし、使用環境や管理状態によって大きく変わります。

Q: 自分で組み立てることは可能ですか?

A: 小型の簡易タイプであれば可能ですが、北海道の気候に耐える本格的なパイプハウスは専門知識と技術が必要です。安全性を考慮して、専門業者への依頼をおすすめします。

Q: パイプハウス内の温度管理はどうすればよいですか?

A: 換気装置、遮光カーテン、暖房設備などを組み合わせて使用します。最近では自動制御システムも普及しており、より精密な温度管理が可能になっています。

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EZOONは、北海道の厳しい気候を知り尽くしたプロフェッショナル集団。農業用資材から、ビニールハウス、コンテナハウスまで、必要なものを最適な形で提供します。

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